この人になら

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友樹は私に何かあると一早く飛んで来てくれる。 何かなくても急いで来てくれる。 私を一人にしないで… あの夜 二次会の後 二人でバーに行った時 人にはじめて弱さを見せてしまった。 ハッとした私は恥じらって、すぐ店を出ようとしたが、友樹が止めた。 私の手をゆっくり優しくドアから離して微笑んだ。 「やっと見せてくれたね。」 私の顔はみるみるうちに上気して赤くなった。 その後 観念したかのように 私は友樹に自分をさらした。さらし続けた。 この人になら見せてもいい。 そう思えたから…
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