僕は転校生

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キーンコーンカーンコーン… 『あ…』 河井「あれ?もうチャイムなっちゃった、じゃ、また後でね!」 さっきまで周りにいた生徒が一瞬にしていなくなる。 なんという解放感! さっきまでは地獄のチャイムだったはずがいつの間にか幸福のチャイムに…! 『…なってないっての。』 今度はこのクラスからの自己紹介か、 …ツッコミみどころしかなさそうだな。 考えただけでため息が漏れる。 …てか席どこだっけ? 記憶をたどっていると再び山岡先生が教室に入ってくる。 山岡「はいはい、席座ってー」 『うっ…』 とりあえず先生に聞けばいいか。 というわけで先生に聞いてみた。 『…よりによって…』 三浦「え?何か言った?」 その結果がこれだよ。 マイスクールライフスーパーグッバイ… となりで友達と話しているラリカからもろに目をそらした。 ちなみに席構成。 俺は窓際の一番後ろの席。 まぁ分かりやすい話がベランダへ続くドアの真隣りだ。 今は5月の中盤という事もあって日差しがけっこう厳しい。 そして周りの席は隣が例のラリカ。 俺の前がえーっと…確か小田澤だっけ…? 背高いし、なんかちょっと怖いけど女子と話しているところを見るとそうでもないみたいなんだよな… んでその小田澤君の隣が穂乃花って人に蹴られてた人。 …なんて言うか賑やかだ。 メンツが濃いだけあってなかなか話が切り出せない。 三浦「でも、ラリカじゃないよ!」 『あー…はい、分かりました。』 平野「そんな敬語なんて良いんだよ?よりによって梨華にまで。同級生なんだしタメで行くっしょ!」 小田澤「そうだよ!俺も敬語なんて使われたら話せないし!」 『え?あー…わかったサンキュ。』 …でもまあけっこう大丈夫そうだな。 三浦「そーだよ!よろしくね、渚君!…ラリカじゃないよ!?」 まだ言うか…!? 苦笑いを返して外を眺めた。 今日もうざったいくらいの晴天だ。
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