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それからすぐに先生がまた教室へ戻ってきた。
先生の静かな様子に生徒たちはみなー…
浜田「でさぁ~」
原田「だからこうじゃねえってのー…」
まったく反応しなかった。
普通に近くの友達と話していたり、走り回ってたり…
机の横を数名の男子が駆け抜ける。
これが…普通だって…!?
先生もそれが当然というように特に冷静さを失うことはなかった。
教卓に着くと資料を眺めた。
そして走り回る男子を一目すると、
山岡「はい、席にすわってー。」
1度そう注意するとすぐに視線を資料に戻した。
『…自由だな。』
口から出たのはそんなつぶやきだった。
どっちかっていうとフリーダム?いやどっちも一緒か…
なーんて考えてる俺もフリーダムなわけだが。
まぁしばらくして走ることに飽きたのか自然と席に着いた。
ま、まさかこれを先生は狙っていたとか!?
奇「毎日先生も大変だねぇ、まぁ困らせてる本人私たちだけど(笑)」
『…どうしよう、山岡先生が可愛そうになってきた。』
平野「このクラスの担当になった時点できっと彼女は道を踏み外したんだよ。」
そういってGOODサインを出してくる平野に小田澤が便乗する。
小田澤「それは前から俺たちも思っていた。」
…なんか納得できる俺が怖い。
俺たちの気持ちと憐みの視線にも気づかずにに山岡先生は話を進めた。
山岡「じゃあ今度はあなたたちの自己紹介ね、出席番号順に。」
不満の声と歓喜の声が混ざり合う。
=結論:騒がしい。
まぁ、これで誰がだれかくらいは分かるだろう。
けだるそうに立ち上がった1人の男子へ視線を向けた。
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