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…さてと、最初は誰だ?
けだるそうに立ち上がる小柄な男子に目を向ける。
阿久津「…先生、何言えばいいんですかー?」
山岡「とりあえず名前と出席番号、あとは好きなものとか…自由に。」
え、自由はまずいんじゃないですかい先生!?
先生の発言にすこしざわめく教室。
そういうところだけは反応するのな…
立ち上がっていた男子もすこし頭をかしげる。
長そうなので、すこし不機嫌そうな山岡先生に話しかけてみた。
『あの、俺は何をしていればいいですか…?』
山岡「渚さんは聞いていれば良いですよー。」
さっきまでほかの生徒に向けていた視線とは打って変わって
山岡先生はにっこりと頬笑んできた。
…え?
大塚「山岡先生はきっと渚君に期待してるんだよ!きっと彼ならおとなしいってww」
『え、あぁ…』
なんか、本当にかわいそうになってきた…
俺もそこまでおとなしいってわけじゃないかもしれないしな…
そこにまた叫び声が聞こえた。
いや、キャーとかうわあああ的なのじゃなくて、
宮川「ゆうううぅっ!」
阿久津「うわっ!?」
石堀「また宮さんの生贄に…」
生贄…?
あ、あの時の!
とっさに1時間目の教室前のセリフを思い出した。
もうなんか生贄とかトラウマ化してるな…
とらえず目をそらした。
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