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職員室から4階まで階段を上り
やっと教室に着いた。
山岡「じゃあ合図したら入ってきてくださいね。」
『はい。』
ここが1-2か…
さっき職員室で紹介してもらった山岡先生が教室に入って
俺は廊下で1人合図を待っていた。
それにしても…
うるさいな。
かなり。
扉越しなはずなのに声が普通に聞こえてくる。
普通もっと朝は静かなものじゃないのか…?
しばらくするとさらに騒々しくなる教室。
??「マジで!?男子?女子!?」
??「うおおおあああっ!!」
??「うるせーよっ!」
まぁ転校生となればこのくらいうるさいのかもしれないが問題は…
??「ねぇ先生とりあえずどんな子?」
山岡「名前は渡辺渚君、男子です。」
??「渚?カッケェッ!」
??「男子?!…また宮の生贄が増えるって…ww」
注目するところ名前!?
それよりも生贄ってなんだよ!?
心配とツッコミしか湧いてこねぇよっ!
山岡「じゃ、入ってきていいですよー。」
『は、はいっ!』
なんだかんだでもう合図か…
吸い込まれるように教室に足を踏み入れた。
『…ぁ。』
さっきまであんなに騒々しかった教室が一気に静まり返った。
ツッコミで忘れかけた緊張がさらに大きくなって押し寄せてくる。
山岡「じゃあ簡単に自己紹介してください。」
『え…と…』
…だめだ、声が出ない。
いつの間にか黒板に書いてある自分の名前さえも声に出すことができない。
多くの視線が体に突き刺さってくるようだ。
自然と手が震える。
しばらくすれば喋りださない目の前の少年を見てまた教室がざわつき始める。
第1印象は良くしなくちゃいけないのに…!
グッバイマイスクールライフ…
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