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「君と出会えて、本当に嬉しかった。孤独を忘れられた。感謝しているよ」
『……でも、君は死を望んでいるんだろう?』
「君と語り合い、楽しかった頃をたくさん思い出したんだ。
青い空の下で、貧しくても温かい家族がいた頃を。笑い合い、時には怒り、涙した事を」
焚き火の炎は小さくなり、男達の周りだけを照らしている。パチパチと激しく鳴っていた音もゆっくりとなり、時おり響くだけだった。
「逢いたくなったんだ。家族に」
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