それから

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 シュバルツが花を供えた翌日、彼の家にはアランが現れる。アランは呼び鈴を鳴らすと腰に手を当て、少年が家から出てくるのを待った。すると、程なくしてシュバルツは玄関を開け、青年の姿をみとめるなり口を開く。 「おはよー。花をあげた可愛い子は、喜んでくれた?」  そう問い掛ける者の表情はどこか楽しそうで、それを確認したアランは片目を瞑って問いに答えた。 「喜んでたぜー? ありがとう、お兄ちゃん……ってな」  返答を聞いた少年は目を丸くし、それから細く息を吐いた。 「確かに可愛い子だよ、その相手」  少年は、そう言うと微笑み、青年の目をじっと見つめた。対するアランは、シュバルツの目を見つめ返して微笑する。 「お前の方はどうなんだ? ちゃんと、やってきたか?」  問われたシュバルツと言えば小さく頷き、それから口角を上げてみせる。 「うん。せっかく貰ったんだし」  この時、アランは安心したような表情を浮かべ、それから新たな質問をする。 「で、吹っ切れたか?」  その問いを受けた者は微苦笑し、言葉で返事を返すことは無かった。この為、アランはそれ以上話題を広げることは無く、仕事が入ったらまた来るとだけ言い残して去っていった。  その後も、シュバルツとアランは子供を助ける仕事を続けていき、それは少年が成人してからも続いた。成人したシュバルツは、保護した子供達から彼の後継者を探し始めるが、それはまた別の話――
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