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「何アレー?普通ケータイ捨てるー?」
「やっぱやることはなかった。違うよねー。」
先程まで真白に1歩も近寄らなかった女達が、ここぞとばかりに真白に近付き、慰めの言葉をかけた。
真白は周りに応えることなく、床に投げ出された携帯をじっと見据え、何かを考えていた。
変わり身の早い女子を見て、事情を知る男子も知らない男子も苦笑いを浮かべる。
「ねぇ、何で美月ちゃんあんなに悪く言われんの?」
隼人は近くに居た男子に尋ねると、苦虫を潰した様な表情を浮かべた。
「君は外部から…?いずれすぐに耳に入るコトだよ。ここらでは有名なんだ…。畝 美月は…死に損ないって…。」
そう言われる理由など、最早聞く気はなかった。
隼人が教室を出るのと同時に、真白も足早に教室を後にした。
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