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ジリリリリ…!!
けたたましい目覚まし時計の音で少女は目が覚めた。
いつも通り目に入るのは、くすんだ天井と、1人で住むのには少し広い、1LDKのマンションの1室だった。
ふいに、枕元に置いている携帯が鳴る。着信は叔母だった。
電話に出ると、少し戸惑った感じのいつも通りの声が聴こえる。
『もしもし?美月ちゃん?おはよう…。』
「…おはよう…。叔母さん…。こんな早くにどうしたの?」
美月と呼ばれた少女は、ぶっきらぼうに応える。
『あっ…あの…今日高校の入学式でしょ?その…新入生代表の挨拶するって聞いて…。でも…その…皆今日は都合が悪くて…』
「来れないんでしょ?別にそれは望んでないわ。代表って言っても大したコトじゃないし。そろそろ切るね。仕度するから。」
叔母のたどたどしい言い訳を遮り、通話ボタンを切った。
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