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そんな絶望にも似た想いを巡らせながらTVを点ける。ローカルなニュースをボーッと見ていると、ニュース速報が入り、美月の回想は掻き消された。
画面には、さっきまでののどかなシーンではなく、緊張感漂うスタジオが映された。
別段、ニュースに興味を示したのではない。美月は世の中などどうでも良かった。
ただ、何となく頭に残ったのだ。
アナウンサーが、『本日より、兼ねてから世界中で議論されていた、サバイバル・ロッタリープロジェクトが開始となることが決まりました!』と、緊迫した様子で原稿を読み上げるのが…。
通学は徒歩で10分。
無駄に電車を乗り継ぎたくなかった為、美月はマンションの近くの私立高校を選んだ。
真新しい制服に身を包んでトボトボ歩いていると、何台も救急車が通った。
通り過ぎた救急車に、少し違和感を感じながらも、さして気にも留めず、高校の正門をくぐった。
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