眠り王子

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「オレ、自惚れてていい?」 彼の言葉の意味がわからず、見上げると、 体を離され、微笑んだ彼と目があった。 「オレ、お前のこと、好きなんだ。 これから好きになってくれる可能性があるって、 自惚れててもいい…?」 彼が、私を、好き…? 「それ…ほんとう?」 …信じられなかった。 そんな素振り、感じたこともなかったのに。 「嘘だったら、抱きしめたいなんて、思わないよ。」 直前の彼の行動を思い出し、 私は、体中がが熱くなるのを感じていた。 「……いよ。」 恥ずかしさで、声が出なかった。 「ん?なに?」 「また、寝ててもいいよ。  迷惑なんかじゃ、ないから。」 私が、起こしてあげる。 .
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