花の指輪

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「和也(カズヤ)!いつまで寝てんのよ! さっさと起きないと遅刻だよ!」 そう言って、私は布団を剥ぎ取った。 今日も朝から一仕事。 幼なじみの和也を叩き起こして学校に向かうのが私の日課。 「結菜(ユイナ)~。あと5分…」 スー… スー… こうやって2度寝するのも。 そんな時は、これが一番効くんだ。 「真美に、和也は毎朝私に起こされてるって教えてあげようかなぁ…」 ガバッ 「それはやめてくれ!起きたから! 言わないよな?!」 真美は私の友達で、和也の彼女。 多分、歴代の彼女は把握しているが、真美で何人目だろう。 一般的にイケメンと言われる和也は、 私たちの通う高校でも、かなりのモテ具合。 告白されて付き合っているが、 和也もそれなりにちゃんと好きでいるようで、 彼女たちを大事にしている。 しかし…
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