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今までとは違う通学路を、慣れない足取りで向かう。
私が行く高校は、進学校ではなく、だからと言って大学進学とは全くの無縁という訳でもない、普通の公立高校。
校門をくぐって、下駄箱と思われる方に向かって歩くと、向こうから小さい女の子がパタパタとかけてくる。
「美玲~
クラス一緒!
これで4年目だよ!」
彼女は中学からの友達の陽菜(ひな)。
中学1年の時からずっと同じクラスで…高校1年でも同じようだ。
「本当?良かった、知り合いがいて。」
「私もだよ、安心した~
美玲なんて極度の人見知りだもんね!」
確かに、私は若干人見知りするけど、陽菜はフレンドリーすぎると思う…
まぁ、そんな所が羨ましいよ。
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