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僕は今、屋上にいる。
授業が終わり、部活などが始まる放課後だ。
部活をしていない僕は、こっそり非常階段の近くにある窓から屋上に上がった。
普段、この場所は立ち入りを禁止されている。
何故ならこの屋上は柵がない。
そして、僕は今から、飛び降りようと思う。
そう、自殺。
僕は、キミが居ない世界は堪えられない。
ゆっくりと足を進め、下を見詰めた。
校舎は三階建てだ。
ここから飛び降りれば確実に死ねるだろうか。
冷たい秋の風があたり、生温いものが頬に流れる。
「…美緒」
彼方の世界ならキミは、美緒は居るのだろうか。。。
僕は目を瞑り、
屋上から
身を投げた。
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