廻り

2/7
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
僕は今、屋上にいる。 授業が終わり、部活などが始まる放課後だ。 部活をしていない僕は、こっそり非常階段の近くにある窓から屋上に上がった。 普段、この場所は立ち入りを禁止されている。 何故ならこの屋上は柵がない。 そして、僕は今から、飛び降りようと思う。 そう、自殺。 僕は、キミが居ない世界は堪えられない。 ゆっくりと足を進め、下を見詰めた。 校舎は三階建てだ。 ここから飛び降りれば確実に死ねるだろうか。 冷たい秋の風があたり、生温いものが頬に流れる。 「…美緒」 彼方の世界ならキミは、美緒は居るのだろうか。。。 僕は目を瞑り、 屋上から 身を投げた。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!