第1章 再会

4/29
前へ
/32ページ
次へ
「…良!いい加減に起きなさい!!」 「んん~…うわっ!もうこんな時間!?」 まだ半分しか開いていない瞼の隙間から、もうすぐ9時を指そうとしている目覚まし時計と、鬼のような形相の母さんが見える。 (さっきのは…夢?) 「やっと起きた。もう、遅刻なんて恥ずかしいから私は先に出るわよ!」 「えっ、ちょっと待ってよ」 急いで真新しい制服に着替えると、朝食もとらずに外へ飛び出した。 しかし、既に母さんの車は無い。 (仕方ない、走って行くか…)
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加