第五項目 僕がそんなの認めない

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「くそ……目が……光が強すぎる」 「おい! どうしたんだユウイチ!」 「ユウイチ? 大丈夫!?」  僕が目を覆って光の眩しさに苦しんでいると、マスターとルーネと思われる声が僕の両サイドから聞こえた。 「大丈夫? って……皆はこの白い光が眩しくないの!? 目も開けてられないんだけど!」 「白い光……? お前何言ってんだ? そんなのどこにも見えないぞ」  ……!? 皆には……マスターにはこの光が見えてないのか!?  あれ……なんだ? 「ユウイチ! ……大……夫?」  皆の声が遠のく。徐々に声が聞こえなくなっていく。 「シン……ウ! し……りし……ださい!」  嘘だろ……? 意識までやばい……聞こえないどころか凄く眠たくなってきた。 「……!」  もう何も聞こえない、……見えない。  でもこの感覚……どこかで感じた事が……あるような。
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