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車に着きエンジンをかけるT君だが一向にかからない。
「何でかかんねーんだよ!」
皆叫んだり泣いたりしていた。
私も叫び
「早く出して!」
と言った時T君がルームミラーを見て凍りついた。
皆が一斉にリアガラスを見たとき無数の手がガラスいっぱいに張り付いていた。
「私達には何もできません。遊び半分で来てごめんなさぃ」
心の中で言った時エンジンがかかった。
ゆっくりと山を下り帰路につく。
車内はシーンと静まり返っていた。
T君がラジオを付けた。
雑音のなかに
(まだ終わってないよ)
と言う女の声が聞こえた時、車がガードレールに衝突した。
幸い皆ケガもなかったが、彼の車に付いていたお守りが割れていた。
ぶつかった時には有り得ない状況に皆震えながら解散した。
それ以降このメンバーが集まる事はなかった。
遊び半分でiトンネルには近づいてはいけない。
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