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それから月日が流れ今の付き合っている彼氏と車内で写真を撮った。
携帯のカメラで撮ったのでその場で確認したとき、後部座席に何かが写っていた。
「日本人形が写ってない?」
と彼氏が聞いてきた。
「だね」
とだけ私は答えた。
画像は消したが、私はあの人形見覚えがあるなとしか思わなかった。
直し込んだ人形なんて忘れていた。
家まで送ってもらった後車降りようとした時それまで黙っていた彼が口を開いた。
「お前の家に黒いビニール袋に直した人形ない?」
私ははっとしたが、それよりも人形の話しなんて今までしてないのに何で知ってるの?とびっくりしていた。
「あるよ」
と言って答えると
「人形がお前の事すごい形相で睨んでる」
と言った。
彼もまた霊感体質なのです。
「ちょっと確認したいから、上がっていい?」
と言われ人形をしまってある場所に案内した。
袋をあけ人形を見た彼が
「この人形だ」
と言い前に撮った写真を見せてくれた。
私一人でベンチに座りピースした写真。
膝の上にその人形が映っていたのだ。
私はその写真を初めて見せてもらったが言いようのない不安にかられていた。
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