プロローグ

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「…このままじゃ俺たちは…フィフスセクターには刃向かえない……」 ――ならば自分たちが、フィフスセクターすらをも平らげてしまえる強大な闇になればいい。 …なんていつ誰が言ったのか、そんな事とっくに忘れてしまった。 知らなかった。 …闇がこんなにも心地いいモノだったなんて。 目隠しをされたみたいに暗くて、肌を刺す冬の夜風みたいに冷たくて、濁った海の底みたいにどろどろしてるけど……けど、それがとても心地いい。 邪魔するものは何にも無いし、好き勝手やったってお咎めなし。 …『革命』を起こしてやるにはうってつけだ。 ――さぁ、今こそ革命を。 気分はもう、最高だ。
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