始まり

3/28
前へ
/52ページ
次へ
岡辺:EOP-01の調子はどうだ? そう言いながら部屋入って来たのがここの室長の岡辺誠。敬意を払うように答えたのは奥山実。 奥山:良好ですよ。誠さん。ここ2ヶ月の知能の発達が過去類の見ないスピードです。 山田:室長。そろそろ実験の次の段階に入っても大丈夫じゃないですか。あの個体が今後、人類の道具になりえるか。上の方から早く決断するように圧力かけてきてますからね。 そう淡々と答えたのが山田皐月。 岡辺:上の連中にとっちゃこいつは道具でしかねってことか。確かにこいつは使い方次第じゃ殺人にも使えるしな。 彼がにやっと笑う。 奥山:恐いこと言わないで下さいよ。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加