107人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうなんだよ。今も二股かけて揉めてる最中」
落ち着いた低い声で言うのは、森川。眼鏡をちょっとあげ、目を細める。
4人の中で1番落ち着いてる森川は「読書部」の部長だ。成績もずば抜けて良かったのを覚えている。
「いいんだもーん。なぁ、みぃ……。今誰も付き合ってないなら、俺と付き合わね?」
え? 何言ってるの? 沢井。
「俺さぁ。ぶっちゃけ、高校の時、みぃに惚れてたんだよね」
えええ!?
「沢井……。お前、また軽くそんな事言って。いつか刺されても知らないからな」
最初のコメントを投稿しよう!