執行

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康也と鳩谷はものすごいスピードで落ちていく。 (やっと死ねるんだ……待っててくれ…親父…お袋…) そのとき 「えっ……」 体が浮いた。 鳩谷も浮いている。 「……どうして」 すると、2人は上へと引き上げられていく。 どんどん引き上げられていき、屋上に戻ってしまった。 「3班、自殺者2名を保護しました、どうぞ」 誰かが無線を使っているのが聞こえる。 すると誰かが近づいてくる。 「貴方たち、聞こえますか?」 「え…えぇ…」 康也は曖昧な返事をするが、鳩谷は失神しているようだ。 「えっと……これは一体…」 「貴方たちは『自殺者リサイクル法』の罪で保護されました」 「じ…自殺者リサイクル…?ていうか貴方たちは一体…」 「私の口からは言えません。 これから本部へ連行しますので」 「ちょっ……ちょっと…!! 貴方たちに連行される筋合いは無いのでは?」 「その言葉、これを見ても言えますか?」 男が腰にさしてあるのは…拳銃。 「うっ……」 「抵抗しなければ何もしませんので心配なく。 何ならここで撃ってもいいんですよ?貴方は本当は死んだ身ですからね……」 「…………」 康也は何もいえなかった。 そして、フルスモークの車に乗せられ、本部へと連行された。
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