11人が本棚に入れています
本棚に追加
康也と鳩谷はものすごいスピードで落ちていく。
(やっと死ねるんだ……待っててくれ…親父…お袋…)
そのとき
「えっ……」
体が浮いた。
鳩谷も浮いている。
「……どうして」
すると、2人は上へと引き上げられていく。
どんどん引き上げられていき、屋上に戻ってしまった。
「3班、自殺者2名を保護しました、どうぞ」
誰かが無線を使っているのが聞こえる。
すると誰かが近づいてくる。
「貴方たち、聞こえますか?」
「え…えぇ…」
康也は曖昧な返事をするが、鳩谷は失神しているようだ。
「えっと……これは一体…」
「貴方たちは『自殺者リサイクル法』の罪で保護されました」
「じ…自殺者リサイクル…?ていうか貴方たちは一体…」
「私の口からは言えません。
これから本部へ連行しますので」
「ちょっ……ちょっと…!!
貴方たちに連行される筋合いは無いのでは?」
「その言葉、これを見ても言えますか?」
男が腰にさしてあるのは…拳銃。
「うっ……」
「抵抗しなければ何もしませんので心配なく。
何ならここで撃ってもいいんですよ?貴方は本当は死んだ身ですからね……」
「…………」
康也は何もいえなかった。
そして、フルスモークの車に乗せられ、本部へと連行された。
最初のコメントを投稿しよう!