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『私は真由美、あんたは?』
自己紹介されても・・・・あまり本名は言いたくなかった。
『はい、私は涼子です』
『そう、涼子ね・・・。』
『はい・・・。』
『あそこに設置されているカメラ分かる?』
さっきのカメラだ・・・。
『あのレンズの奥で数人の男達が私たちを覗いているんだよ』
『何のために?』
『勿論、逃避出来ないよう監視するのと、習性を見てるみたい・・・。』
私は未来の見えない黒い霧に頭全部を覆われた様な気がした。
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