8月15日

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そこにバッと通ったトラックが君を轢きずって鳴き叫ぶ 血飛沫の色、君の香りと混ざり合ってむせ返った 何が起こったのかが一瞬分からなくなった 僕には陽炎(かげろう)がわざっとらしく「嘘じゃないぞ」って嗤 (わら)ってるような気がした 夏の空、かき回すような蝉の音に全て眩み気を失った
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