8月14日

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この公園で今みたいに君と駄弁っていた 猫が逃げて君が追いかけた すると君はトラックにひかれて死んでいった もう思い出したくもない夢だったなぁ 僕はその夢が本当に起こる事なら嫌だった だからそれを遠ざけようとして 僕はちょっと困った顔で言った 「今日はもう帰ろうか」 そう言うと君はニコッと笑い「うん」と言って僕は安心した そして道を抜けた時周りの人は皆口を開けて上を向いていた 僕も皆と同じように口を開けて上を向いていた なぜならそれは鉄柱が落下してきたからだった その鉄柱の下にはニコニコしている君がいた 君はまだ鉄柱が落下している事に気づいていないようだった 「どうしたの…?」 それは君の最後の言葉だった 落下してきた鉄柱が君を貫いて突き刺さる 劈 (つんざ)く悲鳴と風鈴の音が木々の隙間で空廻り 僕には陽炎がわざっとらしく「嘘じゃないぞ」って嗤ってるように見えた 眩む視界に君の横顔、笑っているような気がして僕は気を失った
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