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8月15日の午後12時30分くらいの頃
天気が良い日だった
病気になりそうなほど眩しい日差しの中
特にする事も無いから君と駄弁(だべ)りながら家の近くの公園にいた
「でもまぁ夏は嫌いかな」
猫を撫でながら
君はふてぶてしくつぶやいた
けど猫は2人の側から逃げ出した
君はその猫を追いかけて行った
僕は君を追うように続いて走った
「ちょっと待ってよー」 僕はそう言いながら猫を追う君を追っていったが僕は疲れて走るのを止めた
「ちゃんと信号見ないと危ないよー!!」
僕は走るのを諦めて猫を追いかける君に叫んだ
けど君にこの声は届いていなかったようだった
僕は心配になってまた君を追いかけはじめた
でも君が飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機
そこにバッと押しのけ飛び込んだ、瞬間トラックにぶち当たる
血飛沫の色、君の瞳と軋む体に乱反射して
文句ありげな陽炎に「ざまぁみろよ」って笑ったら
実によく在る夏の日のこと。
そんな何かがここで終わった。
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