スクランブル

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「俺には彼女がいたんだ。凄く可愛かった。大好きだった。だけどそれは俺の方だけだった。気付かなかったんだよな、自分が騙されてる事にさ。 彼女はギャンブル癖があった。いや、寧ろ中毒だった。俺にとってそれはどうでも良かった。別に気にはならなかった。あの時までは。」 「あの時?」 「ああ、俺は、彼女に借金の肩代わりをさせられた上で逃げられたんだ。」 「ひどい。」
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