告白

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「付き合えよ」 夕暮れの教室で、背の高い少年はそう言い放った。 彼は艶やかな黒髪をすき間風に靡かせ、口の端を歪める。 どうやら自信があるらしい。 「…やだ」 だが、露骨な拒否反応を見せた相手の少女。 少年は詰め寄る。 「嫌なのか?」 「嫌。……それに、上から目線なのもなんかムカつく」 少年は含み笑いを浮かべる。
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