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「でも、本当にちょっと考えてみたらいいと思うよ」
「ん~~しつこいなぁ」
断固として肯定しない私に、さすがの梓も諦めて閉口した。
「…あ、そうだ」
しばらくして、顔を上げた私が口を開いた。
「アズちゃん。確か今日からもう仮入部できるんだよね?」
「え、ああ……うん」
「じゃあ私、アズちゃんとテニス部見に行く」
「え?でもテニスは嫌だって……」
「別に嫌とは言ってないじゃん。……ほら、やっぱちょっと高校のレベル気になるからさ」
ニカリと笑う私に、梓も吊られて笑う。
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