入学式

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「ねぇアズちゃんさ~」 「うん」 「部活とか、もう決めた?」 ブレザーのポケットに両手を突っ込みながら尋ねると、梓はコクリと小さく頷いた。 「…一応、テニス部に入ろっかな~って」 「中学から継続かぁ」 「…琴葉は、どうするの?」 問い返され、私は探偵みたいに右手を口元に寄せて考える仕種を見せると、しばらくして口を開く。
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