入学式

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「…私は、まだ決まってない。かな」 「テニス……続けないの?」 「う~ん。とりあえず、なんか他のこともやってみたくて」 「そっか……」 残念そうに梓が呟く。 その表情がこの世の終わりみたいだったから、思わずフォローしたくなって。 「でも、アズちゃんとはずっと友達だから。別々の部活に入っても、変わらずこうやって話そうよ」 「…そうだね」 微笑に変わる梓の表情。 あまりに嬉しそうなもんだから、私まで釣られて笑っちゃうよ。
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