ネズミ小僧

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   ― 朝 ― 「あらまあネズミかしら、大根がかじられてるわ」  カッポウギ姿のご婦人が呟いた。 ミャーミャー  その足下にすり寄る猫。 「あなたが追っ払ってくれたのね」  黒猫の頭をなでるご婦人。 「まってて、今ご飯を作るわね」  いつも通りの朝が今日もやってきた。  こんな小さなネズミ小僧。  健気に身を寄せ合って北風に絶えているんですよ。
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