ネズミ小僧

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  「おいヨビ、また今夜もやるか」 「へい、腹が減っては何とやらですやすからね」  こうしてサブとヨビは夜になるのを待った。  凍えるような寒さの中で身を寄せ合って。  ― 夜 ―  しんと静まり返った丑三つ時。  サブとヨビは台所に来ていた。  ただの台所ではない。だだっ広い台所だ。  大きな野菜や米なども豊富に置かれた台所。 「へへ、こいつあすごいや」  ヨビの目が光る。
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