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足音もなく正確によびを襲い来るそれは見事な牙もむき出しに敵意を見せつける。
サブとヨビにはとうてい広すぎるこの台所。走っても走っても闇の中。
いったいいつそれが襲ってくるか判らない恐怖。
サブとヨビはその恐怖から逃れるために走った。
とにかく走った。
気がつくといつもの部屋に戻っていた。
すきま風が今は涼しく感じる。
何とか生き延びた喜びに互いを称え合うサブとヨビ。
今日も生き延びたのだ。
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