焼け野原の少年

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焼け野原の少年・第一巻【第一章…誕生】 此処は関東の片田舎、1937年、激動の昭和12年秋も終わりに違い肌寒い夜に生まれた、この年、日華事変が勃発してしまい、泥沼化した、アジアの覇権を巡って、対米関係は極度に険悪化してきた、日本軍は日、独、伊軍の三国同盟を集結した 1937年昭和12年9月には戦火は中国上海にまで拡大された、要衛や江湾鎮の敵軍を目指して進撃を開始した、世界を驚愕させた、太平洋戦争の始まりである、俺等は生まれるべきして生まれて来たのではなく、出来ちゃった出産ではないかと思う、でもこればっかりは俺等自身が解明出来るではない、しかし、両親共に高年齢の末っ子として誕生したので、随分と大切にされ、我儘三昧に育てられて来た様だ、家では商売をしていて、生活程度は普通よりは少々であるが上等の方だった様だ 1940年昭和15年俺等の母親は病名は脳出血と言われる病気でこの世から他界してしまった、この時、俺等は三歳の可愛い子供だった、母親が生存している時の楽しい思い出や、母親の容姿まで鮮明に覚えている、
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