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行き着く街はどんな街、これから十八歳の少年が単身花の東京に出て行く第一歩だった…そして、景子の最後の言葉…
「お兄ちゃん、もうお兄ちゃんに会えない様な気がする…」
この言葉が何となく俺等の心を揺るがせた、繁夫、鉄、色々な件があったな、守、宮田、元気でやれよ、奈々子、蘭子、公子、景子、焼け跡の一輪の花の恵子、尼寺に行ってしまった富子、何処かに売られてしまったのか?熊子、それに愛美、担任だった栄子先生、それに鈴子に、繁夫の女、由貴、屋台のおばちゃんとお姉さん、シャネルのママ愛子、焼け野原の工場のおっちゃん、食堂のおばちゃん、そして死んでしまった可愛い佐知子、坂野、小林、幼馴染みの良夫に善夫が夜空の星となって見送っている様に、夜汽車の窓に光っている、妹のように可愛がっていた良美が一番怒るし、また悲しむ事だろう、夜汽車はどんどん故郷を離れて行く、何処かこのまま仲間と別れ別れになる様なそんな気もする、少年は東京に到着した、さあ、これからが少年、正太の生念場だ…頑張れ正太…焼け野原の少年
第三巻…少年時代終了第二部青年時代に続く…乞うご期待…
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