君との思い出

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それから一年が過ぎ私にいい人ができて結婚した 私の住んでるアパートに彼も入り新しい家族になった レモンも大きくなった でも全然なついてくれなくて 手を出すとかみつくし かわいくないって思った時もあった 「レモンこっちむいて」 動き回るレモンを写メをとる なかなかむずかしい かわいくとれた写メを待ち受け画面にした これでいつでも見れるね 私の旦那が青森県の人で 結婚式を青森でやることになりレモンも連れていった たくさんの人で落ち着きがないレモン 家に帰ってからも疲れてたみたい レモンの部屋を掃除したり 餌をあげたり 少しづつ触れるようになった でも手に持つことはどうしても怖くてできなかった でもたまに肩にのぼったりしていたレモン 「ほっんとかわいいんだから」 もう親バカだ レモンとの思い出もたくさんできた これからもずっと一緒だと思っていた 次の日もその次の日も 朝は起きてる時と寝てる時とあるレモン 私はいつもと変わらず仕事にでかけた 夕方 仕事が終わり帰ってレモンの部屋を見ると 部屋の中で横になっていた いつもなら綿にくるまっているのに おかしいと思った私は 「レモン」 呼びかけレモンをさわる 「レモン!」 びくとも動かない 昨日はあんなに元気だったのに 「嘘…」 お母さんに電話をした 「もしもし」 「もしもし お母さん レモンがレモンが死んじゃった」 「え?もう買ってから何年なるんだっけ?」 「二年半くらいだよ」 「じゃあ 寿命だね 背中のほうでっぱってこなかった?」 「うん でっぱってきたよ それに痩せてきたし」 「そうなると死が近い証拠なんだよ」 「寂しいよ~」 「そりゃそうだよ ずっと一緒だったんだから ちゃんとうめてあげなよ」 「うん」 電話をきる
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