君との思い出

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しばらくしてから旦那が帰ってきた 「レモンが…レモンがね…」 「ん?どうしたレモンが死んじゃったの?」 レモンのほうを指差す 「嘘 ほんとにか?」 「うん 全然動かないの」 「レモン レモン」 旦那もレモンに声をかける 「朝はあんなに元気だったのに」 旦那は仕事が10時からだからレモンに会ってたんだ 私は昨日の夜から会ってないのに 「レモンありがとな 今までありがとな」 旦那も涙ぐむ 「やっとレモン手に乗せたと思ったのに死んじゃってからだもんね 生きてる時に手に乗せたかったよ」 私はいつまでも固くなったレモンを手に乗せていた だんだん冷たくなっていった ティッシュに包みながらも手に乗せて泣いた どんなに泣いても 思い出すと涙は出てくる 涙はかれることなく流れ落ちた なんでハムスターの寿命は短いのだろう? レモンとの思い出は絶対忘れない 一人ぼっちの時に支えてくれた友達 言葉が分からなくてもいてくれただけで私は幸せだったよ 「レモン今までありがと 君と出会えたこと忘れない 私に元気をくれた友達 ほんとにありがとね」 夢であってほしい でも現実 いい思い出にできるよね 今はまだ笑えないけど いつか笑ってレモンのこと話せる日がくるといいな 君に出会えてほんと良かった ありがと レモン
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