プロローグ

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俺は親父をキリッと睨みつける。 「悪かった悪かった、ジョーク。ほら、ジョーク。」 「…いいよ、もう慣れてるし。 それより前、ほらもう待ってるよ」 そう言って俺は、前方の道路脇に見える黒くて高そうな車を指差して一言。 「え?もうそんな時間か。 悪いな、あんま一緒に過ごせなくて。また、一緒に話そう」 「あぁ…仕事頑張って」 親父がこちらに手を振りながら小走りで車にかけていく。 「あれで総理大臣だもんなぁ…日本の行く末が心配だ。」 そういえばさっきからずっと視線を感じていた。 父親のボディーガードだろうか。 …まあそんなことはどうでもいい。 今はもっと気にしないといけないことがある。
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