壁は崩壊

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急に不安になり 腕時計で時間を確認する 針は夜中の2時を指したまま止まっていた パニックになっても仕方が無いと思い 再び俺は横になり目を瞑った 気が動転していたからか たださっきまで聞こえていなかっただけなのかは判らないが 聞こえる 壁の向こうから 誰かが誰かの名を呼んでいる 冷静になったら 聞こえなかった声も聞こえるようになるんだな など関心しながら声のする壁に耳を当てる 女の声だ だた延々と俺の名前ではない 誰かの名前を呼んでる
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