生に鈍感

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ワタシは一人部屋で正座をしながら深呼吸をし 自分のこめかみに銃口を当て 割と落ち着いた気持ちで間髪入れず引き金を引いた 一発の銃声が部屋に鳴り響く 懐かしい学生時代が脳裏に浮かぶ。 数秒程度の、僅かな沈黙が訪れる 額から流れる汗と血液が 顎先から地面に滴り落ちるのがわかった。 突然固い何かが地面に落ちる音が聞こえ、 数秒後 何かがぶっ倒れる音 瞼をゆっくりと開き 音が聞こえた方に目を向ける ワタシが死んでいた
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