430人が本棚に入れています
本棚に追加
十二月二十三日、街中は彩り鮮やかなイルミネーションの飾りつけやツリーなどクリスマスムード、一色に包まれていた。
終業式も終わり、学生達の待ちに待った冬休みが始まる。
そんな中、俺は一人で街外れの公園のベンチに座っている。
別に街のムードが嫌だとか、カップルを見ると石を投げつけてやりたい……とか、そうゆう訳じゃない――後半は少しだけ思ったがな。
――と、ゆうのは置いといて。
俺は一代決心をして、ここにいる。
中学に入った時から高校一年の今まで片思いだった女の子に告白するからだ。
向こうは、容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群と三拍子揃っていて男女共に人気がある強者。
それに対して俺は地味と言われ、頭も良くない、唯一の取り柄と言えば……格闘技をしてる事ぐらいか?
ま、まぁ……俺にとってその子は高嶺の花って事だ。
それに、好きになったんだからしょうがない。
男なら当たって砕けろ……だろ?
最初のコメントを投稿しよう!