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「こんにちは桐島君、ごめんね待たせちゃったかな?」
眉を下げ、申し訳なさそうに言ってくる。
畜生、ヤベぇ……困った顔も可愛いわ。
「よよ、よう! 西村! い、いや、待ってないよ。俺もつい今来た所なんだ! あははは」
「ふふ。その割には待ちくたびれた顔をしているよ」
――何だと!? 何故バレた!?
実は待ち合わせの二時間前に来ている事に。
まさか、見ていたのか!? ……って、んな訳ないわな。
「えっと、私に伝えたい事があるって学校で言ってたけど、何かな?」
「っ!?」
いきなり本題か。
よ、よし! 待っている二時間の間、何回も練習したんだ。
俺なら言える。行け! 男、桐島楓!
「あ、あの! 西村……んんっ! 西村彩音さん! 中学の時から好きでした! お、俺とつき合って下さい!!」
「ごめんなさい」
――即答かよ!?
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