~change.1~苦悩の始まりは突然に

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「こんにちは桐島君、ごめんね待たせちゃったかな?」 眉を下げ、申し訳なさそうに言ってくる。 畜生、ヤベぇ……困った顔も可愛いわ。 「よよ、よう! 西村! い、いや、待ってないよ。俺もつい今来た所なんだ! あははは」 「ふふ。その割には待ちくたびれた顔をしているよ」 ――何だと!? 何故バレた!? 実は待ち合わせの二時間前に来ている事に。 まさか、見ていたのか!? ……って、んな訳ないわな。 「えっと、私に伝えたい事があるって学校で言ってたけど、何かな?」 「っ!?」 いきなり本題か。 よ、よし! 待っている二時間の間、何回も練習したんだ。 俺なら言える。行け! 男、桐島楓! 「あ、あの! 西村……んんっ! 西村彩音さん! 中学の時から好きでした! お、俺とつき合って下さい!!」 「ごめんなさい」 ――即答かよ!?
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