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俺の初恋は三年と数ヶ月で幕を閉じてしまった。
しかも、即答で断られるとゆう衝撃の形で……。
冷たい地面に膝と手をつき、ガックリと項垂れる俺。
「あ、門限あるからそろそろ帰らなきゃ。それじゃあね、桐島君バイバイ」
最後の力を振り絞り顔を上げる。
そこには、笑顔で手を振りながら小走りで公園から出て行く彼女の姿が見えた。
「ふっ……。どうやら俺は……ここまでのようだな。それなりに、楽しい人生だった……ぜ……」
厨二臭い台詞を吐きながら、その場に倒れてみる。
――が、寒いので起きた。
虚しい……とてつもなく虚しすぎるわ……。
「……はぁ。帰るか……」
大きなため息を一つつきパンパンと膝についた土を払うと、よたよたとおぼつかない足取りで家に向かって歩き出す。
今日は帰ったらすぐ寝よう……そうしよう。
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