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「榊真人(さかき まこと)。聞いたことあるような…」
仲崎はボソっと呟いた。
それとほぼ同時に桂多が話し出した。
「“榊”って見たとき、俺、まじで強運!!、って思ったけど…」
「思ったけど…?」
「“真人”って人だなんて...」
桂多は一層シュンとしてしまった。
「そんな落ち込むなって!……な?」
あまりの桂多の落ち込みに仲崎も何て声をかけたらいいかわからなくなっている。
「…ところで、仲崎は誰だったの…」
力なしに桂多が言った。
「…俺?俺ね……」
仲崎は恥ずかしそうにごにょごにょ何かを言っている。
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