第二章 お化け屋敷

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「今日はここに泊まろうか」 二人が着いたのは、森の奥にひっそりとたたずむ、古い屋敷だった。 「うわ、なんか出そうな所だね」 「怖いのが苦手なの?バラオのくせに」 「獣は人間より何倍も鋭いからね。ていうかバラオのくせにって腹立つぅ!」 「行こっか」 バラオの怒りには一切触れず、ジェンドは屋敷の入り口へと歩きだした。 「待ってよジェンド~」 遠ざかるジェンドの背中に不安を覚え、バラオが慌てて追い掛けていく。 「開けるよ」 キイィィ さびた扉の不気味な音が、一層バラオをビビらせる。 「何かあったら助けてね、ジェンド…」 「わかったわかった」
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