第一章 一人と一匹

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パチ パチ パチ… 拍手ではない。辺り一面闇の中、小さな焚き火の音が聞こえてくる。 その焚き火をジッと見つめる、一人の少年がいた。 年齢は15歳ほど。サラサラの短い金髪に青い瞳。どこにでもいるような、普通の男の子である。 少年がぽつりと言った。 「…ねぇ、バラオ。よく噛むのは良いことだけど、待ってる僕の身にもなってよね」 バラオというのは、少年の隣で何かを美味しそうに食べている彼の相棒のことである。image=475857590.jpg
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