第一章 一人と一匹

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ドサッ 草むらを揺らしていた主が倒れ、正体が露になる。 人間だった。 「え、誰ですか…あなた」 ジェンドが恐る恐る声をかける。 「いやいやいやっ、誰ですかじゃないよ、びっくりしたぁ!!君たちこそ誰!?ここは動物園だよ?しかも閉館時間を過ぎた動物園!もしかして不法侵入者かなぁ!?」 そう。ジェンドたちがいたのは通称"バラオの食料庫"、動物園だった。 「何この人、ゴリラ?」 そこへ食事を終えたバラオがやってくる。 「ちょっ!!どこをどう見たらゴリラに見えるの!?おじさんこの動物園の係員なんだけど!」 「ギャーギャーうるさいゴリラだね。ジェンド、この人食べちゃっていい?」
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