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「だからゴリラじゃ………」
しかし係員の言葉は続かなかった。急に身体が逆さになったと思うと、次の瞬間にはバラオの口の中へと飲み込まれてしまったのだ。
「………!!………!?」
「バラオ、この人なんかしゃべってるよ?」
「くひのなふぁにひれたらだまるふぁなとおもっふぁんだへど」
「……!!……!!」
「黙らないみたいだね」
「うげぇっ」
「あ…」
バラオは口の中で暴れる係員の迫力に耐えきれず、ペンギンと共に係員を吐き出してしまった。
「ブハァッ……い、生きてる!?」
ゴリラは生まれたての子牛になった。
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