第一章 一人と一匹

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「ねぇ、おじさん。ペンギン食べちゃったのは謝るからさ、見逃してよ。というか全部出しちゃったし、"食べてない"ってことで、ねっ?」 バラオが子牛に詰め寄る。 「何、君、ウチのペンギン食べてたの!?なおさら駄目でしょソレ!!これを見逃したらおじさんの首、飛んじゃうから!」 「ははっ!ホントに飛ばしてあげなよバラオ」 少々面倒くさくなってきたジェンドは、親指を下に向け首の前で横切らせて見せた。 「わわわ、わかった!!今回は特別に見逃してあげるから、さっさとお家に帰りなさい!」 「テンキュー♪」 こうしてジェンドたちは無事、食料庫を抜け出すことに成功した。
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